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2006年5月31日 (水)

ヨーロッパの旅・7

Nnn11_0151 時子と三人はしばらく言葉を失った。四人は通路にいた。電車は30分も早く出発してしまったのだ。間違えた・・・。気付いた時はもう、ある程度スピードが出ていた。
「このまま皆のところに戻れなかったらどうしよう・・・」
 四人は焦っていた。人一倍心配性の時子は今の状況を把握できないほど焦っていた。しかも言葉が通じそうなのは、自分ともう一人ぐらい。それもどこまで通じるか・・・。
「しっかりしなきゃ!!」
 時子は、そう思えば思うほど焦ってしまう自分に気付きながらも、それを止めることが出来なかった。ますます焦りは大きくなる。
 四人は車掌を探すことにした。時子を中心に情報を得るのだ。以外にも車掌はすぐに見つかった。
「電車を間違えてしまったのですが・・・」
 身振り手振りで何とか伝えた。車掌は分かってくれたらしく、本来の電車に乗れるよう指示を出してくれた。何度も聞いた。時子は焦りが邪魔をして、聞き取れている筈なのに、理解するまでかなりの時間を要した。
「とりあえず次の駅で降りよう!皆の電車に乗れるみたいだから」
 時子は三人に伝えた。車掌は安心したかのように彼女達の前を去っていった。四人は次の駅で電車を降りた。
 時子はまだ焦っていた。不安がよぎる。本当に車掌はそういったのだろうか・・・?何か聞き忘れたような、聞いたのに理解していない単語があるような、そんな不安があった。そろそろ皆ののった電車がやってくる。他の三人は少し安心している様子だった。
 電車が見えてきた。
「あ・・・あれれ???な・・なんで・・???」
 時子の不安は見事に当たってしまった。電車はその駅に止まることなく、彼女達の前をあわただしく通り過ぎていったのだ。四人は通り過ぎた電車を見つめながら立ち尽くした。ただ立ち尽くした。安心していた気持ちは一気に曇った。時子は車掌の言葉を聞き間違えた自分に落ち込んでいた。やはりあの時、車掌はもう一つ何か言っていたのだ。・・・また焦りが大きく膨れ上がった。
「なんとかしなきゃ・・」
 四人は改札の外に出た。とりあえずホテルに電話を入れることにしたのだ。通じればいいが・・。四人は祈るような気持ちで受話器をとった。

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コメント

おもろい!
テレビのサスペンスよりおもろい!

自分しか英語できないと困るよね、
みんなの期待がドッシリくるし。ははは。
ま〜イタリーでも英語通じるだろうし、観光地だしねえ。
なんて行った事ないけどさ。
時子ちゃんに同情。

♪メリーさん
うけていただいて嬉しいです(^^;
時子から直接聞いた話を私なりに表現しています
実話ですが、どっかは間違えてるかも・・(笑)

♪greenちゃん
イタリ~でも通じる時とそうでない時が・・・
私は未だに英会話はダメよ・・話はまだまだ続きます

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